港区青山で浴室クリーニングの特殊水垢除去を行いました。
浴室の床タイルに付着する水垢は、一見すると単なる汚れのように見えますが、実は複数の要因が重なり合ってできた頑固な汚れです。そのため、普通の掃除ではなかなか落とせず、時間が経つほどに硬くこびりついてしまいます。
例えば、白く固まった水垢は、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムが蒸発し、結晶化したものです。さらに、このカルシウム成分が皮脂や石鹸カスと結びつくことで、より粘着性が増し、簡単には取れなくなります。
また、ガラスのように硬い透明な汚れである「シリカスケール」は、水中のシリカ（ケイ酸）が長時間かけて結晶化したものです。このシリカスケールは、すでに付着しているカルシウム系の水垢や石鹸カスと層になって積み重なり、汚れがどんどん固くなっていきます。
さらに、浴室用の防汚コーティングや洗剤の成分がタイルに残っていると、水垢や皮脂汚れがその上に付着しやすくなり、汚れの層がより分厚くなっていきます。こうなると、単にカルシウムの水垢を落とすだけでは不十分で、皮脂汚れやシリカスケールなど、すべての要因に対応しなければ、完全に綺麗にはなりません。
つまり、浴室の床タイルの水垢は単一の原因ではなく、カルシウム、シリカ、皮脂、石鹸カス、洗剤残留物などが複合的に絡み合い、長時間かけて硬くこびりついた汚れなのです。そのため、一般的な洗剤や掃除方法では太刀打ちできず、専用の洗浄剤や特殊なクリーニング技術が必要になります。
2025.02.11
